会社を辞めたいけれど、辞められない。 その最大の理由は「明日からの収入がゼロになる恐怖」ではないでしょうか。
でも、条件を満たしていれば、会社を辞めた後も国(保険)から一定期間お金が入ってくる制度が2つあります。
知っているかどうかで、退職後の選択肢の数が変わります。「制度は使わなければ存在しないのと同じ」です。心が完全に折れてしまう前に、まずは「自分を守るためのお金」について知っておいてください。
制度①:傷病手当金(※在職中から動く必要がある)
傷病手当金は、病気やメンタルの不調(うつ病、適応障害など)で働けなくなった場合に、健康保険から支給されるお金です。
【主な条件】
- 健康保険に加入している(会社員・パート等の社会保険加入者)
- 病気やメンタル不調で連続3日以上休んだ
- その後も働けない状態が続いている
【支給額の目安と期間】
月給(標準報酬月額)の約3分の2が支給されます。月給20万円なら、月に約13万円程度。最長で1年6ヶ月支給されます。
【ここが重要:辞める前に動くこと】
退職前に申請手続き(または休職の実績づくり)を始めておく必要があります。「もう限界だ」と衝動的に退職届を出してしまうと、本来もらえたはずの1年半分のお金を受け取れなくなる可能性があります。限界を感じたら、辞める前にまず「休む(心療内科等を受診する)」ことを検討してください。

制度②:失業給付(正式名称:基本手当)
ハローワークで手続きし、再就職活動中にもらえるお金です。一般的に「失業保険」と呼ばれるものです。
【主な条件】
- 雇用保険に加入していた
- 退職日までの2年間で、12ヶ月以上雇用保険に加入していた
- 積極的に求職活動をしている(※病気ですぐに働けない場合は受給期間の延長手続きをします)
【支給額と期間】
退職前の給与の約50〜80%(年齢・給与により変動)。支給期間は90〜360日です。
【体験のリアル】無知が招いた「もらい損ね」の過去
偉そうに解説していますが、私自身、過去に心身をすり減らして職場を去ったとき、これらの制度を全く知りませんでした。
朝起き上がれなくなり、ただ逃げるように「自己都合」で退職届を出しました。傷病手当金の存在を知ったのは、退職して数ヶ月経ち、貯金が底をつきかけた頃です。「在職中に心療内科に行き、休職してから退職していれば、焦らずに休養できたのに」と、無知だった自分を激しく後悔しました。
辞めた後に調べるより、辞める前に知っておく方が、圧倒的に有利に立ち回れます。

ただしこれは私の最初の職場の話。2度目はこのことをあらかじめ知っていたのでしっかりともらっておきました。
【防衛Q&A】退職前のお金の不安をつぶす
- Q傷病手当金と失業給付は同時にもらえるの?
- A
同時にはもらえません。傷病手当金は「病気で働けない人」向け、失業給付は「健康ですぐに働ける人」向けだからです。まずは傷病手当金を受け取りながら療養し、回復した後に失業給付に切り替える(その間、失業給付の受給期間を延長しておく)のが一般的な流れです。
- Q失業給付をもらっている間、クラウドワークス等で副業してもいい?
- A
可能です。ただし、作業した時間や稼いだ金額を必ずハローワークに申告する必要があります。申告を怠ると「不正受給」となり、厳しいペナルティ(全額返還+罰金)が科せられるので絶対に隠さないでください。
- Q会社が離職票をなかなか出してくれない時は?
- A
退職から2週間経っても離職票が届かない場合は、ハローワークに相談してください。ハローワークから会社へ催促の連絡を入れてくれます。
プロに頼る&ツールで「見える化」する
また、収入が不安定になる時期こそ、支出の把握が重要になります。 家計管理アプリを一つ入れて、「今月あといくら使えるか」を見える化するだけで精神的な安定度が違います。
おすすめは無料アプリの「OsidOri(オシドリ)」です。家族で家計を共有する機能がメインですが、実は「家族に見せる口座」と「自分だけの秘密の口座(副業収入など)」を完全に分けて管理できるのが最大の強みです。「夫には内緒で、少しずつ自立のための資金を貯めたい」という方にぴったりです。
次のステップ:自分の力で稼ぎ始める
国からの給付金は、あくまで一時的な「命綱」です。お金の不安が少し整理されたら、次は「誰にも依存せず、自分の力で収入を作る」ステップに進みましょう。
PC操作に自信がなくてもできる、在宅事務代行の始め方から読むとスムーズに動き出せます。


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