転職サイトと転職エージェントの明確な違いを説明できますか。転職サイトと転職エージェントは全く別のサービスです。
転職を考えた時に、これがわからず困惑する方も少なくありません。
転職エージェントの特徴やサービスを利用する上でのメリットやデメリットなどについて、わかりやすく解説していきます。
目次
転職エージェントは面倒くさがりに最適
転職エージェントとは、転職希望者と人材を求めている会社とのマッチングをしてくれる「人材紹介会社」です。聞こえは悪いですが、面号くさがりに最適なサービスなんです。
転職希望者は、企業が掲載する求人の中から、自分の志望する会社を選択・エントリーをして採用試験に臨みのが通常の流れです。
あなたのすでにお持ちのキャリアにもよりますが、転職活動は時間も労力もかかります。エージェントは、その手間やかかるプロセスを代行して、転職したい本人が採用面接などに集中できるよう手助けをしてくれるのが転職エージェントです。
逆に転職サイトは、インターネットサイトにて中途採用などの求人情報を提供するサービスのことをいいます。混同されがちですが、転職エージェントとは業務内容が異なるので注意が必要です。
転職エージェントのメリット
転職エージェントには当然メリットがあります。それらを知っておくことで、今後の転職活動が有利にも不利にもなり得ます。どんなメリットがあるのかしっかり押さえておきましょう。
実際メリットは細かく言えば他にもいくつもありますが、ここではわかりやすく10個にまとめてあります。それぞれ一つ一つチェックしていきます。
1.面接日・年収・入社日の交渉代行業務
人生を左右する転職活動。本気にならなければいけないんですが、いざやろうとすると煩わしいことだらけです。
特に、面接日時や入社日の交渉などの日程調整は在職中にやろうと思っても、時間の確保が難しい場合があります。
志望企業にエントリーした時点で、先方から何かしらのアクションがあります。通常は、メールで面接の日時の指定をしてくれますが、都合が悪い場合や日時の変更がきかない場合など困ってしまいますよね。
また、あらかじめ候補日時をいくつか提示してくれたにも関わらず、全ての日時の都合が悪いという可能性も否定できません。
もしこういった状況になった場合、印象も悪くなりそうですし、あなた自身も対等な立場での交渉がしづらくなります。
実は、面接のスケジュール管理は考えている以上に難しい作業です。
しかしながら、転職エージェントなら、この面倒で煩わしいプロセスをすべて一任でき、加えて、その後の採用試験に合格後の入社日ならびに、年収も交渉してくれるんです。
もしあなたが一人で転職活動をしているなら、サービスを利用しない手はありません。
2.良質な非公開求人に応募可能
求人案件もどこにでもあるようなものであらばフリーペーパーからでも収集可能です。
転職エージェントは、質の高い非公開求人を扱っているのが魅力です。
特に大企業は、中途採用希望者を公で広く募集すると、応募者で溢れてしまいます。また、条件の良い企業も同様のことが言えます。
こういった際、信頼している転職エージェントにのみ情報提供していることがあります。
非公開求人は、このように自らの力では決して探すことができない求人や、良質な求人です。このチャンスを掴めるかどうかは非公開求人を多く取り扱う転職エージェントをうまく利用しましょう。
3.公には出回らないシークレット情報が入手できる
転職エージェントは志望企業の裏情報も入手できます。
例えば、自分が希望する会社に過去に採用された人タイプや、どんな面接内容が多いかなど、採用されるためのシークレット情報が入手できる可能性があります。
企業の情報に精通していることも転職エージェントの魅力のひとつです。
4.転職だけではなく退職に関する相談が可能
転職エージェントでは、転職に関する日時の調整だけではなく、退職に関する相談までサポートしてくれます。
転職するには、その前のプロセスとして、退職しなければなりません。退職から転職へ採用までにスケジュール管理が必須ですが、退職の手順については不明瞭な点も多いはずです。
また、採用する企業からすれば、転職(退職)理由は必ず質問されるといって良いほど、重要な質問事項です。
これから長く続くかもしれない転職活動をよりスムーズにするためのサポートをしてくれます。
5.自分にマッチした会社を探してくれる
転職希望者の中には、勢いで退職してしまって漠然と転職活動をしている方も少なからずいます。
具体的に、どんな会社に就職したいかなどわからない場合、転職エージェント側から提案してくれることもあります。
無作為に探してくるのではなく、在職中の悩みや、現職の不満点を相談していくことで、あなたに合った仕事を探してきてくれます。
精通しているからこそわかる、本当にマッチした仕事かどうかの適性診断をしてくれ、未経験の新たな業種と出会えるチャンスがあるかもしれません。
6.不採用になった理由の確認が可能
転職エージェントでは面接の不採用の理由を教えてくれます。
ご自身だけで活動していると、不採用の理由は不明です。切り替えはもちろん大事ですが、何が原因かわからないままだと、次に行くのも不安ですし、同じことを繰り返す可能性があります。
しかし、転職エージェントでは、その理由を教えてくれるので次に活かすことが可能です。
なぜ落とされた理由を教えてくれるかと言えば、エージェントは一人でも多く採用させるのが仕事です。
自分たちにとってマイナスになることはできる限り避けたいので、今後の課題含め、親身になってくれるはずです。
7.履歴書・職務経歴書の添削
転職経験者なら誰もが頭を抱えるのが、履歴書や職務経歴書の作成です。
ちょっとした間違いでも書き直し、不備があれば書き直し、これがかなり面倒な上に、そのまま提出すればそこで終了です。
転職エージェントは、転職希望者が頭を抱える履歴書や職務経歴書をしっかりチェックしてくれます。
添削はもちろん、不備がないか目を通し、万全の状態で提出できれば自信にも繋がります。
8.無料で利用可能
現代は、無料で様々なサービスを利用できるのが当たり前となっていますが、転職エージェントももちろん無料で利用できます。
転職エージェントのシステムは、転職希望者が採用になることで、採用企業から報酬を得ます。
企業側から採用が決定した際に、採用コンサルティングフィーを得ているため利用者は料金を支払う必要がありません。
9.退職時のトラブル相談が可能
転職エージェントでは、転職活動のサポートだけでなく、退職時や転職前のトラブルにも対応してくれ流のがメリットの一つです。
退職時意外と多いのが、現職とのトラブルです。即戦力となる優秀な人材がいなくなる場合、企業にとっては痛手でしかありません。
また、俗に言うブラック企業も横行しているので、辞めたいのに辞められないというケースが往々にしてあります。
そんなトラブルを解決してくれます。
無職期間はできるだけ避けたいため、退職から就職まで、早ければ早いに越したことはありません。自分だけではうまくいかなくても、転職エージェントをうまく活用できればトントン拍子に進んで行くはずです。
従業員である以上、強くは言えない場合など、企業と退職者間の仲介役となり、速やかに問題を解決してくれるはずです。
10.強みのポイントを整理・精査してくれる
転職・就職に必要なのは自己分析です。自己分析ができなければ適性のある仕事にも就くことが出来ません。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは第三者目線で、あなたの強みやウリを見つけてくれます。
客観的に判断してくれるため、自分の強みのポイントを整理・精査しやすくなり、今後の転職活動にプラスになります。
転職エージェントのデメリット
転職エージェントには、当然メリットもあればデメリットもあります。
デメリットについても同様に、具体的にわかりやすく7項目にまとめてみました。
1.担当キャリアアドバイザーとの相性が悪い
転職エージェントと言えど、アドバイザーも人間です。
担当するキャリアアドバイザーとの相性が悪いケースも当然ありますし、何かしらの理由で信頼できないこともあります。
そうした場合、相談はおろか一任するのも気が引けますし、何より自身のやる気も削がれます。
しかしこういった際は、担当変更の旨を申告すればほとんどの場合、担当を変えてくれます。前に進むためには正直に伝えましょう。
2.居住地・年齢などの理由で求人数が少ない
当然のことながら、自分の条件にピッタリあった求人情報が無限にあるわけではありません。
お住いの地域によっては、元々の求人数自体が少ない場合もあります。また、年齢にによる条件ではじかれてしまう場合もあります。
ただ、これらは転職エージェントに限ったことではなく、あらゆる求人関連サービスに言えることでしょう。
3.担当キャリアアドバイザーの能力が低い
デメリットの1.でも少し触れましたが、相性以前に、担当のキャリアアドバイザーの能力が低いこともあります。
キャリアアドバイザーにも経験値や能力差は必ずあります。
失敗しにくいポイントは、相性や提案力をしっかり確認することです。
前述の通り、変更希望の際は申告すれば問題ありません。
4.一部の求人情報のみしか提案されない
転職エージェントでは、原則として、膨大な求人情報から選りすぐりを厳選して提案してきます。
逆を言えば、フィルターがかかっており、一部の求人情報しか紹介されないとも言えます。
さらにいうと、大手などの数多くの求人を取り扱う人気の転職エージェントの登録者数は、相当数です。その際、社内選考で推薦する人を絞ることは珍しくありません。
しかしながら、希望条件に沿った提案をしてくれているというのはメリットとも言えます。その分自身も希望を明確にしておく必要があります。
5.地域によって紹介求人が少ない
地域によっては紹介求人が少ない、またはない場合も往々にしてあります。
特に地方の場合は、都市部に比べて分母数が少ないので、そもそもの求人数が少ないことが多いです。
これを解消するには、取り扱い求人案件の多い転職エージェントを利用すれば問題ありません。
6.長くなればなるほど不利
積極的な求人の提案は3ヶ月前後です。
当然のことながら、転職エージェントは転職希望者向けのサービスです。転職エージェントもできる限り早く採用までこぎつけてもらい、次のクライアントに移行したいんです。
3ヶ月後は、新規登録者に優先的に求人紹介していきます。
もし長期戦になってしまったら、別の転職エージェントに登録することで、新たに質の高い求人を紹介してもらえるはずです。
7.慈善事業ではない
転職エージェントは、慈善事業ではありません。
採用後は企業から報酬を得ていますし、一人でも多く求人希望者に求人を紹介し、利用者に次のステップに進んでもらわなければなりません。
利用してよかったと評価して貰えるように、最善の提案のみをしてくれると思いたいところですが、スピーディに実績を上げたいがために、希望求人以外の求人を紹介することもゼロではありません。
キャリアアドバイザーの提案を全て鵜呑みにせず、紹介された求人はしっかり目を通し、自分で判断していきましょう。
まとめ
転職は人生における一世一代のイベントです。
特に日本はまだまだ男性優位の社会のため、女性のキャリアアップは難しいと思われがちです。
ですが、こうした転職エージェントなどのサービスをうまく利用することで、煩わしいスケジュール管理や自分だけでは不明だった点を全て解決できるんです。
せっかくスキルがあり、キャリアアップしたいにも関わらず、現状に不満を抱えて動けずにいるなら、転職エージェントを使わない手はありません。
あなたの理想の転職はすぐそこにあります。
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